2026年4月17日(金)、キャナルシティ博多5階の「ラーメンスタジアム」が装いも新たにリニューアルオープンします。
2001年12月の開業以来、約23年にわたり全国のご当地ラーメンを集めてきたラースタ。2025年8月末の一時休業を経て、九州初出店や復活ブランドを含む全8店舗がどんぶり型の新空間に集結します。
今回は、出店する全8店舗を1店舗ずつ詳しく紹介していきます。各店の系列、創業の経緯、他の店舗情報なども調べられる限りまとめました。
① 濃熟鶏白湯らーめん錦(秋田)【九州初出店】
どんなお店?
1994年に秋田県大館市で創業した「らーめん錦」グループの鶏白湯ブランドです。
創業者の遠藤隆史氏は、もともとお兄さんと「ほっかほっか亭」のフランチャイズを経営していましたが、事情により店舗を閉じることに。その後、お兄さんと一緒にラーメン店を始めたのが「らーめん錦」の始まりです。1997年にオープンした大館の2号店(現・本店)では、月商850万円を売り上げるほどの人気に。
(出典:飲食店経営者インタビューサイト in-shoku.info)
ラーメンの特徴
圧力寸胴で高圧・高温で4時間ほど煮込んだ鶏白湯スープを、仕上げにブレンダーで泡立ててクリーミーに仕上げるのが特徴。濃厚ながらもマイルドで、中毒性のある味わいです。
麺は北海道産小麦「春よ恋」を使用した自家製ストレート麺。チャーシューは肩ロースを約7時間低温調理したレアチャーシュー。
(出典:SASARUメディア)
海外展開とミシュラン
2015年に台湾、2017年にはアメリカ・サンディエゴに進出。カリフォルニアの系列店「Menya Ultra」は、ミシュランガイド カリフォルニアに2021年・2023年・2024年と複数回掲載されています。
(出典:ニシキダイナー公式サイト、さっぽろ通信)
現在の店舗展開
国内では秋田県を中心に大館本店・秋田本店・麺屋うるとら鷹巣店・麺屋うるとら土崎店・弘前いちろ(青森)、そして札幌店を展開。海外は台湾4店舗、アメリカ3店舗と、グローバルに拡大中です。
(出典:らーめん錦グループ 公式X)
② 人類みな麺類系列 麺や豚夢(大阪)【九州初出店】
どんなお店?
大阪の超人気行列店「人類みな麺類」から誕生した、チャーシューを本気で楽しむ新ブランドです。
「人類みな麺類」は2012年4月12日に大阪・西中島でオープン。創業者の松村貴大氏(UNCHI株式会社 代表取締役)は、10歳の頃からラーメン屋になることを夢見ていた人物。高校生の時、アルバイト終わりに友達とラーメン屋に入り、鉢のぬくもりに手を当てた瞬間に「人類はみな麺類や」と感じたのが店名の由来です。
(出典:オオサカジン 経営者インタビュー)
大学卒業後、有名ラーメン店で2年間修行し、2012年に独立開業。以来、週末には50人以上の行列ができる大阪を代表するラーメン店となりました。
UNCHI株式会社のブランド展開
「人類みな麺類」のほか、「くそオヤジ最後のひとふり」「世界一暇なラーメン屋」「担担麺の掟を破る者」など、個性的な名前のブランドを次々と立ち上げ、すべて行列店に。2018年からは海外にも進出し、NYマンハッタンをはじめ中国・韓国・ネパールなど複数の国で展開。2023年11月にはSpaceX社のロケットでラーメンの食材を宇宙空間に打ち上げるプロジェクトも実施しています。
(出典:PR TIMES UNCHI株式会社プレスリリース)
「麺や豚夢」の特徴
ラーメンスタジアム公式サイトによると、天草の養豚場「協栄」から豚を一頭買いし、部位ごとに最適な火入れと仕込みを施した”主役級チャーシュー”が自慢。九州初出店のブランドとして注目です。
③ 博多一黒丸 Hakata Ikkokumaru(福岡)【復活ブランド】
どんなお店?
「博多一幸舎」の創業者・吉村幸助氏が、一幸舎を立ち上げる前に店長を務めていた豚骨醤油ラーメン店の味を復活させたブランドです。
博多一幸舎は2004年3月に福岡市中央区大名で開業。豚骨と魚介を合わせた泡立ちのあるスープが特徴の「元祖泡系」として知られ、現在は国内外に多数の店舗を展開する一大グループに成長しています。
(出典:博多一幸舎 Wikipedia)
復活のストーリー
キャナルシティのリニューアル公式ページには、白濁豚骨全盛の博多で旋風を巻き起こした味を、25年の時を経て現代技術で再構築し、ラーメンスタジアムから新たに発信する、と記載されています。
博多一幸舎自体は吉村氏を含む複数名で創業されており、創業者の吉村氏は近年も「博多中華そば 幸ノ助」など新たなブランドのプロデュースを行っています。
(出典:PR TIMES ウインズジャパンホールディングス)
博多一幸舎グループの現在
博多一幸舎は現在、総本店・博多一幸舎各店舗・博多屋台ラーメン一幸舎・ドライブイン一幸舎・二代目一幸舎の5ブランドを展開。海外は11か国以上に店舗を持ち、秘伝のタレは創業120余年の蔵元「ヤマタカ醤油」との共同開発です。
(出典:博多一幸舎 公式サイト)
④ ラーメンろくでなし(福岡)【ラーメンスタジアム初出店】
どんなお店?
2013年に福岡県福津市で創業した豚骨ラーメン専門店。福岡市と北九州市の間のエリアでは圧倒的な人気を誇る実力店です。
店主の中村氏は、高校卒業後に東京の大学へ進学。在学中、友人に誘われてデビット伊東氏のラーメン店のオープニングスタッフとして働き始めたことがラーメンの道に入るきっかけとなりました。
(出典:関西ラーメンKING インタビュー)
店名の由来
屋号を「○○ラーメン○○」の形にしたかった中村氏。旧福間町にちなんで「福間ラーメン」と決め、ブルーハーツが好きだったので曲名から「ろくでなし」をチョイス。こうして「福間ラーメン ろくでなし」が誕生しました。
(出典:同上)
ラーメンの特徴
熟成の香りと旨みが力強い「こってり」と、フレッシュでマイルドな「あっさり」の2種類の豚骨ラーメンを提供。「こってり」は豚頭骨を強火で16時間炊き上げ、異なる炊き時間の2種類のスープを独自配合でブレンドした後、さらにゲンコツと背脂で追い炊きした濃厚な一杯です。
店舗展開
福津本店、新宮店、宮若店、吉塚店(FC)、宗像店の5店舗に加え、製造工場も福津市に構えています。2024年8月には福岡市博多区に吉塚店をオープンし、市内への本格進出を果たしました。
(出典:ラーメンろくでなし公式Instagram、シティ情報Fukuoka 公式X)
⑤ 麺屋たいそん(福岡)【ラーメンスタジアム初出店】
どんなお店?
1993年福岡市生まれの松尾亮太氏が、2019年に博多駅前にオープンした博多豚骨ラーメン専門店です。
松尾氏は高校時代に「博多新風」の味に感銘を受け、アルバイトとして入店。そのまま修行を重ね、新風の支店や別業態の立ち上げにも携わりました。その後、「ラーメン弦流」(兵庫県加古川市)のメンバーと共に2018年のニューヨークラーメンコンテストでグランプリを獲得。25歳で独立を果たしました。
(出典:ふくおかナビ「福岡ラーメン物語 のぼせもん。」、ラーメンWalker)
店名の由来と覚悟
「たいそん」は、マイク・タイソンに似ていることから付いた自身のニックネーム。ユニフォームには**「福岡生まれ、豚骨育ち」**の文字を掲げています。
「脱豚骨」がトレンドになりつつあった博多で、あえて王道の豚骨ラーメンで勝負する覚悟を持って開業。「豚骨でやる以上は福岡、博多で勝負しなければ意味がありません。県外でお店をやるのは逃げなのではないかと思ったんです」と語っています。
(出典:同上)
ラーメンの特徴
頭骨・ゲンコツ・背ガラの3種の部位を大量に使い長時間炊き上げたスープは、濃厚で臭みが少なく旨みだけを丁寧に抽出した仕上がり。麺は修行先の「博多新風」製の細ストレート麺を使用。チャーシューには豚トロを使用し、脇役ではなく主役として食べてほしいというこだわりがあります。
(出典:同上)
店舗展開
現在は博多駅前の創業店と春日総本店の2店舗。公式Instagramには「2026年4月新店舗coming soon…」の記載があり、これがラーメンスタジアムへの出店を指していると思われます。
(出典:麺屋たいそん公式Instagram)
⑥ らーめん二男坊 Tonkotsu Ramen(福岡)
どんなお店?
2009年に博多で創業した博多豚骨ラーメン専門店。「福岡ラーメン総選挙」で第1位を獲得するなど、地元で高い人気と支持を集めています。
コンセプトは**「濃厚、まろやか、臭くない」**。店舗で毎日焚き続ける自家製スープにこだわり、創業から変わらぬ製法を守り続けています。王道の博多豚骨でありながら、新しい博多豚骨の在り方を追求する姿勢が特徴です。
(出典:キャナルシティ博多 ラーメンスタジアム公式サイト、楽天ぐるなび)
店舗展開
博多本店(博多駅前)、博多デイトス店(JR博多シティ内・博多めん街道)など、福岡県内で5店舗を展開。ラーメンスタジアムには旧施設時代から出店しており、リニューアル後も引き続き参加する形です。
「亜細亜」というココナッツミルクとレモングラスを使ったエスニック風豚骨ラーメンも人気で、型にはまらない挑戦も行っています。
(出典:JR博多シティ、ラーメンデータベース)
⑦ 博多豚骨初代秀ちゃん(福岡)
どんなお店?
1993年に福岡で創業した博多豚骨ラーメンのレジェンド店です。
創業者は河原秀登(かわはら ひでと)氏。博多の老舗「博多だるま」の系譜に連なる存在で、1993年6月に福岡市中央区警固・赤坂エリアに「秀ちゃんラーメン」をオープンしました。博多の「ちゃん系」(秀ちゃん・だるまなど、豚骨の力強さを前面に出すスタイル)の代表格として知られています。
(出典:メシコレ、Yahoo!ニュース RAMEN ANTENNA)
海外展開とミシュラン
2005年から上海を皮切りに海外進出を果たし、香港やカンボジアにも展開。ニューヨークでも「秀ちゃんラーメン」を出店し、2012年にはニューヨークと香港のミシュランガイドに同時掲載という快挙を達成しました。また、NYの人気店「鳥人ラーメン(TOTTO Ramen)」も河原氏の関連店舗です。
(出典:TravelNote、Yahoo!ニュース RAMEN ANTENNA)
ラーメンの特徴
スープは豚のゲンコツ・豚足・背ガラを使用し、鉄羽釜で二日間炊き上げる**「元祖ベタ系」**の濃厚スタイル。麺は国産小麦を使った低加水の極細麺で、濃厚なスープとの絡みが絶品です。秘伝のかえしを使用することで旨味がさらに増します。
ラーメンスタジアムでの歴史
ラーメンスタジアムには2011年に「初代だるま」との入れ替わりで出店。以来13年以上のロングランを誇り、福岡で直営の「初代秀ちゃん」はここだけ。リニューアル後も引き続き出店が決定しています。
⑧ 札幌みその一期一会 Sapporo Ramen(北海道)
どんなお店?
札幌市手稲に本店を構える味噌ラーメン専門店。運営は株式会社グランキュイジーヌで、「肉そばけいすけ」や「九代目けいすけ」など多数のラーメン業態を展開する企業です。大将(店主)は赤坂尚哉氏。
(出典:株式会社グランキュイジーヌ 公式サイト)
ラーメンの特徴
創業130年の歴史を持つ「最北端味噌」を使用した特製味噌ダレに、鶏ガラスープを合わせ、中華鍋でひき肉・野菜と共に香ばしく炒めて仕上げるのが特徴。札幌ラーメンの王道をリスペクトしながらオリジナルを追求したスタイルです。
麺は北海道から直送の熟成中太ちぢれ麺。特製ダレと黒胡椒で味付けした炙り豚バラ肉が豪快にのり、おろし生姜を溶かしながら食べ進めると味の変化も楽しめます。サイドメニューのふわトロ「エッグライス」も人気。
(出典:キャナルシティ博多 ラーメンスタジアム 店舗紹介、ららぽーと愛知東郷)
店舗展開
全国に展開中で、札幌市内に手稲本店・札幌駅前店を構えるほか、北広島・恵庭・お台場(アクアシティ)・船橋(ららぽーと)・平塚(ららぽーと湘南)・磐田(ららぽーと)・愛知東郷(ららぽーと)、そして福岡キャナルシティに出店。海外はシンガポールにも店舗があります。
ラーメンスタジアムでの存在感
旧ラーメンスタジアム時代から出店しており、博多エリアで本格的な札幌味噌ラーメンが味わえる貴重な存在として定着。リニューアル後も引き続き出店が決まっています。
まとめ
リニューアル後のラーメンスタジアムは、九州初出店2店舗、復活ブランド1店舗、ラースタ初出店2店舗、継続出店3店舗という構成。博多豚骨が4店舗と最多ですが、それぞれ全く個性が異なるのが面白いところです。
| 店名 | 出身地 | ジャンル | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 濃熟鶏白湯らーめん錦 | 秋田 | 鶏白湯 | ミシュラン掲載・九州初 |
| 人類みな麺類系列 麺や豚夢 | 大阪 | 醤油×チャーシュー | 大阪行列No.1グループ・九州初 |
| 博多一黒丸 | 福岡 | 豚骨醤油 | 博多一幸舎創業者の原点復活 |
| ラーメンろくでなし | 福岡 | 豚骨 | 福津の地域一番店がラースタ初出店 |
| 麺屋たいそん | 福岡 | 豚骨 | NY優勝の若き店主・ラースタ初出店 |
| らーめん二男坊 | 福岡 | 豚骨 | 福岡ラーメン総選挙第1位 |
| 博多豚骨初代秀ちゃん | 福岡 | 豚骨 | 1993年創業・NY&香港ミシュラン掲載 |
| 札幌みその一期一会 | 北海道 | 味噌 | 創業130年の最北端味噌使用 |
ミニラーメンも各店舗で用意されるとのことなので、はしごして食べ比べるのも楽しそうです。
2026年4月17日のオープンが本当に楽しみですね。ぜひ訪れてみてください。
施設情報
- 施設名:ラーメンスタジアム
- 住所:福岡県福岡市博多区住吉1丁目2 キャナルシティ博多 センターウォーク5F
- リニューアルオープン:2026年4月17日(金)
- 公式サイト:https://canalcity.co.jp/ra_sta/
※本記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の情報は各店舗・公式サイトにてご確認ください。

